雪の上を歩くキジ猫

今年(2016年)11月の道北の積雪量は例年の2倍から3倍です。北海道だからと簡単に済まされそうですが、11月に大量の雪が降り、そのままとけない「根雪」になるのは30数年ぶりとか。もちろん、移住して16年目の私には初めての経験です。いつも11月に植えていた100個近い球根は、植えることができず、そのまま冷蔵庫の野菜室に収まったまま。
  
 さて、こんな異常気象の中、なるべく避けていた真冬の「ひとりでお留守番」をしています。ツレは本州へ出張。車はツレが駅まで乗っていきました。私、雪道運転は怖くてしようがないのでしません。続きを読む

この画像には、左右2枚の絵があり、そのどちらにも、子どもが3人立っており、塀の外から野球観戦をしています。子どもは、どちらも左から背の高い順に並んでいます。そこに、3つの木箱があり、左の絵ではそれぞれに1つずつ踏み台として与えられています。右の絵では、背の高い子どもには木箱はなく、中ぐらいの子どもには1つ、いちばん背の低い子には2つ与えられています。左の絵では、いちばん背の低い子は野球観戦ができない状態ですが、右の絵では、全員が野球観戦できる状態です。そして、木箱が同じ数与えられるがいちばん背の低い子が野球観戦できない左の絵の下には「平等」、与えられる木箱の数は違うが全員が野球観戦できる右の絵の下には「正義」と書かれています。

 平等ということばは、あらゆる領域で用いられます。
 男女の平等、外国人との平等、健常者と障害者との平等、など。
 そして、一度は何がどうなれば、平等な状態なのかという問いを考えたことがある方が多いのではないかと思います。
 また、平等を目の敵にするようなことも言われたりします。必要悪、あるいは悪平等などと言われたりもします。たとえば、被差別部落の改良住宅や、生活保護の受給などにも、そのようなことが言われたりします。男女の平等を、混合名簿にするなら混合風呂や混合トイレにしろなどと揶揄(やゆ)されたりもします。平等な社会を、自由な社会と対比させたうえで、平等とは個人の自由を奪っていくものであるという理解のされ方もします。
 平等とは、「何かと別の何かとを等しくする、あるいは等しく扱う」ことです。実は、そのようなことは多くの人がわかっているのではないでしょうか。だとすれば、ここで問題になるのは、平等そのものの意味ではなく、何と何とを等しくする(扱う)か、つまり平等の基準を問うていることになるのではないでしょうか。続きを読む

『小さいおうち』表紙 オレンジ色の地にクリーム色の円。中に男性と女性。

 『かめくん』を読みながら、戦争と日常というテーマについて考えているとき、思い出したのが中島京子(なかじまきょうこ)の『小さいおうち』(文春文庫)だ。2年前(2014年)山田洋次監督によって映画化されたので、知っている人も多いと思う。『小さいおうち』も戦争と日常の関係を考えるうえでおもしろい小説だ。
 

 昭和の初め、尋常小学校を卒業し、山形から上京したタキは、女中として平井家に奉公する。平井家は、おもちゃ会社の重役である夫と若く美しい妻の時子、小学生の息子恭一の3人家族。その家族が住んでいるのが東京の郊外にある赤い三角屋根洋館、すなわち「小さいおうち」である。タキはそこを「終の棲家(ついのすみか)」と思い定めるほど、大好きだった。続きを読む

『かめくん』書影 グレイにオレンジ色で書かれた少女が振り返っている

 北野勇作(きたのゆうさく)の『かめくん』(河出文庫)はとても不思議な小説だ。かめくんはクラゲ荘という木造二階建てのアパートに住んでいる。アパートの管理人、ハルさんには「なんだ、カメかい」なんて言われもしたけど、入居できたのは、ちゃんと仕事をしているからだ。ふだんは倉庫作業員としてフォークリフトを操作しているが、ときに木星からの荷物に紛れ込んでくる巨大生物ザリガニイと戦ったりもする。仕事帰りには、駅前の商店街で買い物をする。休みの日には図書館に行く。図書館にはミワコさんがいる。レプリカメの研究をしているミワコさんにかめくんはときどき協力する。
 
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一緒に眠っている犬と猫

 最近、「家族で助け合う」とか「家族の絆(きずな)」とかいうことばが目につくようになった。それを聞くとどぉーんと気持ちが暗くなるわたしが過去をふりかえってみる。
 

 母が死んで2年も経たない、14歳のある5月の日、珍しく家に帰ってきた父親が珍しく上機嫌で言った。「明日、パパのお友だちがくるから」。なんかイヤな予感がした。イヤな予感は的中して、翌日、おとなしそうに見える女性が玄関に立っていた。妹と目を交わし、お互い「まずいよね」と確認しあう。というのは、父親にはすでに母が生きているときからの愛人がいたからだ。でも、そんなことは口にはできない。殴られるから
 

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青地に地球、すべてに数字が円形に並んでいる

 前回は、数のかぞえかたについて書きました。数字を使わなくとも、1対1対応という考え方で、2種類のものの数の大小を比べることができました。今回も、この方法が活躍しますので、「1対1対応ってなんだっけ?」と思われた方は、前回のページを見ておいてください。

偶数の集まりは自然数の集まりの一部分

 みなさん、自然数ってご存知ですか? そう! あの「1、2、3、…」というものです。直感的におわかりかと思います。1122も60037も自然数ですが、5.1や0.05は自然数ではありません。自然数には終わりがない、つまり無数にあることが知られています。
 次に、偶数って覚えていますか? ご名答! 「2、4、6、8、10…」ですね。2で割り切れる数のことです。続きを読む

夕暮れ空 青い空に広がる雲が朱色に染まっている

 わたしは音痴なのにカラオケに行くのが好きだ。自分で歌うよりもひとが歌うのを聞いているのが好きで、とりわけ違う世代のひとと一緒に行くのが楽しい。どんな時代にどんな歌が歌われていたのかを知るのが面白いからだ。そんなわけでじーちゃんもカラオケに連れて行ったことがある。
 

 違う世代のひとからは思いもかけない歌を教わる。
 今日、紹介するカルメン・マキ&OZの1975年の「私は風」なんかもそう。なんと日本では1970年ごろに「日本語でロックを歌えるのか」なんていう論争があったそうだ。今となっては「えーー?」って感じで、どっちでも、混ぜてもいいやんと思うけれど、当時はまじめに考えられていた。
 

 それからたった5年でこのカルメン・マキの日本語での本格的ハードロックが誕生していると思うと日本のロックの進化って素早かったんだとわかる。

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妊娠して大きくなったお腹を出した女性

 仕事中、さぼってネットニュースをチェックするのが日課だが、先日、話題になっているこの記事を読んだときは、報告されている現状にさすがに目を疑う思いだった。
 
 街中や電車の中などで妊婦さんが攻撃の対象になるケースが急増していて、妊娠していることを示すマタニティマークが怖くて付けられないという事態にまでなっている、というのである。
 

『マタニティマークが付けられない…なぜ妊婦が萎縮する社会になったのか』

http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujimuramisato/20160530-00058227/
 

 しかし、これについて思うのは、むしろこんなことだ。
 

 人が、「弱者」と世間的に見なされているような人に向って攻撃的な態度に出るのには、何か特別な力が必要であると思う。
 

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空色のバックに羽のようなもの、その上に水滴1つ

「私、死んじゃったんですか」
 

23歳の新米僧侶、海生(かいせい)が葬儀デビューを果たしたその夜、亡くなったはずの女子大生が現れた。おそるおそる尋ねる海生。「…碕沢さんですよね?」「はい」「…お亡くなりになりましたよね?」「やっぱりそうなの?」
 

 白岩玄(しらいわ げん)の小説『空に唄う』(河出文庫)に描かれるゆうれいは、あまりゆうれいっぽくない。この世にうらみを残して化けて出たどころか、自分が死んじゃったことさえよくわかっていない。しかも、碕沢さんは、とても美人だ。
 
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帽子をかぶった青い髪の女性?が金髪の後ろ姿のひととキスをしいているような画像

 私は幼少期、自分の「性別」というものを意識したことがなかった。お風呂は母とも父ともおばあちゃんとも入っていたし、トイレはただ一つだけ。弟と妹が男の子と女の子だというのは分かっていたけど、何故か自分の性別は先送りだった。
 

 それが覆されたのは、厳格なカソリックの幼稚園に入れられて。私の制服はグレーのミニスカートと白いブラウス、白いタイツ、黒いエナメルシューズ。そしてトイレは男女別の女の子用。それが人生初めての晴天の霹靂(へきれき)事件。なんで全ての人は女/男に分かれていて、それを何の疑問もなくすんなり受け入れられるのか。女/男以外の人はいないの?
 

 小学校でも児童は女の子グループ、男の子グループに分かれている。私は基本的にはどこにも属さず、毎日その日の気分で。今から思うと、周りから見たらさぞかしけったいな子どもだっただろう。
 

 そんな時、確か小学校中学年くらいに少女漫画でインターセックスを描いたものと出逢う。その当事者は中高生くらいでそれまで自分が属していた性別と違う発達が起こって、別の性別を選んで生きて行くという話。だから、私は自分がインターセックスだと信じていた。初潮は高校生になっても来ない。やっぱりそうだという確信が高まる。でも、高校1年の最後に流血(苦笑)。ガラガラとファンタジーが崩れ、「女」という逃れようのない烙印(らくいん)を押されたように感じた。
 
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霧のかかった大地 草に覆われているが空も何も見えない

僕のおじさん

 某大学を一カ月でやめ、田舎に帰って浪人をしていた頃、親戚のおじさんからあるバイトを頼まれた。今までのバイト人生を振り返ると、これが一番印象に残っているので、ここで紹介しよう。
 おじさんの仕事は建築・土木関係の手配師である。元来陽気な人柄で、子供の頃からなぜか大好きだった。「世紀の無責任男」とか「スーダラ節」で有名なコメディアン・植木等を知っているだろうか?いかりや長介のドリフターズのさらに一時代昔、お笑いグループ・クレイジーキャッツのメンバーである。おじさんは、そのテキトーさ加減が絶妙で、僕には植木等の姿と重なって見えていた。
 小学生の頃、おじさんと一緒に風呂に入った時のことだ。「アッチャン、これ!」と僕の目の前でケツを見せながら、「痔はつらいなあ」と大きく足を開いて笑うような、文字通り開けっぴろげで陽気なおじさんだった。

イランでバイト?

 おじさんには高校時代にもいろんな現場のアルバイトを紹介してもらった。建築現場の内装工事手伝い、高速道路のフェンス工事、駅の自転車置き場の工事などなど。高校を出たらイランの石油化学プラント建設の現場へ行ってみないか、なんていう話しもあったな。とにかくイランの現場に行けば、思い切り稼げるらしい。続きを読む

東京・西新宿の高層ビル街 右に東京都庁のツインタワー

 参議院議員選挙の投票日の前日である2016年7月9日、「愛国を考えるブログ」というブログで、以下のような投稿がなされていました。「自民党ネットサポーターズクラブ会員として愛国という視点から自らの意見を論理的に述べるブログ」とのことです。

「石田純一は都知事選に出るならば自分の子どもを死なせてからにせよ」

 なお、私自身、石田純一氏に関しては、好きでも嫌いでもないし、関心もほとんどないことをはじめに断っておきます。

石田氏がダウン症の子どもを抱えながら都知事選に出馬するのは自分勝手か

 

翌日が参院選だが、東京都知事選も大変盛り上がりを見せている。そんな中「不倫は文化」という発言で有名な石田純一が野党統一候補ならば都知事選に立候補をすると発言して話題になっている。いきなりこんなことを言うからにはそれなりの打算があってのことなのだろうが、所詮は泡沫候補となるのがオチだろう。それ以前の問題としてもしも都知事になりたいならばまずは自分の子を死なせてからにするのが筋であろう。
 

 このブログ主は、石田氏が都知事になりたいならば、自分の子どもを殺せと言っているわけです。なぜでしょうか?

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多肉植物のなかに白いなにか

 こんにちは。高木です。今日は思い切って過去を晒します。

 チカン(痴漢)に遭ったことのない人には「チカンなんてホントにいるの?」って感じがあると思う。でも、わたしは生き証人として宣言する!「中学〜高校までの6年間の通学でわたしは3日に2日はチカンに遭った」。

 わたしがチカンに遭った路線を書いておこう。それは東京メトロ・丸ノ内線。椎名林檎も「丸の内サディスティック」で歌っているけど、あそこに出てくる駅名よりも重要なのはこの線が大手町・東京・霞が関・国会議事堂前を通っていること。東京の伝統あるビジネス街、官公庁街を通っている。乗客は男性のほうが多くて、通勤・通学時には「Tシャツにジーパン」なんて格好のひとはあまりいなくて、きちっとしたスーツ姿のひとがとても多い。そういう線でチカンに遭いつづけた。

英国の地下鉄駅構内 赤い扉の車両

チカンの手口とのたたかい

 チカンはまず正面からやってこない。
誰が犯人だかバレちゃうからね。
だから、背後、または斜めうしろから手を出してくる。
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木の上に色とりどりのビー玉5つ

みなさん、紅白玉入れってごぞんじですか?
 えっ? そうそう、運動会などで行われる、紅白の高いカゴをめがけて赤い玉、白い玉をそれぞれ投げ、どちらがカゴに入った玉が多いかをきそう競技です。
 そのときに、どうやって勝ち負けを判断していたか、覚えていますか?

赤玉43個、白玉41個、赤組の勝ち?

 もちろん、赤いカゴに入っている玉と、白いカゴに入っている玉を数え上げて、「赤玉43個、白玉41個で、赤組の勝ち」というところもあるでしょう。しかし、私が知っている方法は、これとは違います。赤玉と白玉を同じ数だけ手に持ち、太鼓をドーンと鳴らした瞬間に、カゴのなかから空に向かって放り出すという方法です。
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ピンク色の本を仰向けになって読む金髪女性

15+の皆さんはじめまして。僕はヘンテコな趣味の数ならちょっと自信があります。その中でも、この夏ぴったりのモノをご紹介します。

珍プレーヤーたちのポエムバトル

選挙が近くなると、いろいろなメディアに著名人やプロのライターさんが2秒で嘘と分かることや、政治談義の形を借りたポエム をネットに上げる現象が起こります。  

社会人としての信用を賭けてリリックを書く姿はさながら即興のラップバトル。人々に興奮と笑いをもたらす為に闘う彼らに目が離せません。  

今年はロックフェスに参戦できそうもなかったのですが、インターネットにもっと楽しいお祭りが待っていました。

政治ポエムはワインによく似ています。最初はどれも一緒に感じられ、「おいしい人」だという事が分かるまでに時間がかかることがあります。
しかし知識がついてくると彼らの珍プレーがいかに輝きを放っているかが理解できるようになります。
新しい現代アートの楽しみ方として世の中に提案したい。

グラスに赤ワインが注ぎこまれている

今回は珠玉の1本をご紹介します。

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