ひきこもりのテレビ窓から~2015年11月

ソファのある室内

テレビ窓とは何か

家にこもって編み物をするのがメインの生活をしています。
ソファーに座ったままで部屋の窓を眺めると、見えるものは趣味のベランダ園芸でわさわさと育てている草花だけで、外の景色はあんまり見えません。
なので外と繋がっている窓的なものはテレビだけです。
外に出かけることも他者と交流することもそんなに好きではないのにテレビに映る外や人は好きで、編み物もテレビを見ながらできてしまうので、テレビを見ている時間がすごいことになっています。
引きこもりの部屋から見えるテレビの景色を旅の思い出を話すように伝えてみたいなあと思います。

本の上にリモコン

小森のテレビ視聴環境

小森は早朝覚醒の傾向があり午前3時ぐらいに起き夜9時に眠るという変則的な生活ですが、ケーブルテレビは24時間やっているし、あたしが寝ている時間(テレビ的にはゴールデンタイム)の地上波のテレビも録画で見ているのでテレビ視聴に不自由はありません。
地上波テレビ3:ケーブルテレビ7ぐらいの割合で見ており、見るものには偏りがあります。
例えばニュース番組を見ることはほとんど無く、毎日見ている唯一のニュース番組はタカラヅカニュースという歌劇情報のみのニュースで、それは宝塚歌劇専門のCSチャンネルで放送されているニュースです。
契約しているケーブルテレビはベイコムで、73チャンネル+宝塚チャンネルを見られるようにしています。

2015年11月におもしろく見たテレビ番組

●バラエティー「家、ついて行ってイイですか?」

終電を逃した人に声をかけてタクシー代を払うかわりに家について行って家を見せてもらいインタビューする番組。
夜の街を歩くことも知らない人に話しかけることも全然しないあたしにとっては、タレントが異国を旅する番組を見るより異国を旅するような気持ちになれる番組だ。
夜の放送を録画で見る生活をしていると、毎日マツコデラックスさんと会うかんじになってしまって、「家族よりマツコデラックスさんと多く会話(?)している」という妙な事になるのだが、「家、ついて行ってイイですか?」を見て遠い異国を感じるというのは、それと同じぐらいおかしなことだなあと思っている。
taxiというサインが出ているクルマの上部
インタビュー映像とそれを見てタレントがコメントを言うのが流れるのだが、タレントがコメントを言う場所もスタジオではなく一般の人のお宅を借りての撮影で、そのお宅の住人も語るというのも楽しい。

●ドラマ「偽装の夫婦」

ゲイ(同性愛)男性とヘテロ(異性愛)女性が偽装結婚をきっかけに生き方や人との関わり方が変化していくことを描いたドラマ。
偽装結婚の話なんかわざわざテレビでまで見たくないわ~と思いつつも、セクマイ(性的少数者)がキワモノ的に描かれていたらイヤだからチェックしとく~みたいな気持ちもあって(小森は非へテロです)見てみたら、1話~2話で内田有紀がレズビアンであることをカムアウトしているシングルマザーの役だと分かってテンションが上がってしまって見続けることになり、今期地上波の連続ドラマで唯一見ているドラマになった。
新郎新婦の座っている姿 顔は写ってない

感情を表に出さないで生きる主人公のヘテロ女性を天海祐希が演じていて、一話の終わりで内田有紀が天海祐希に恋心を告白して、その時の天海祐希の心の声が「よく間違われるけどそうじゃないから!」だったのがいいかんじのリアルさでほっとした。
セクマイ当事者的な関心で見始めたドラマだったのだが、2話目ぐらいからは「主人公が毎回なぜか人助けをしてしまうことになり、その時、本好きキャラが前面に出て本の引用をしながら立ち向かっていくというオモシロ設定がツボ」になってそっちのほうが楽しみになってきている。
三浦しをんとかチェーホフとかを引用しながら必殺仕事人みたいに切り込んでいく天海祐希がすばらしいのよ~とゲイ友に伝えたら「あのドラマは泣きながら見ている」とのことで、セクマイであることを隠している人の生きづらさに焦点を当てて見ると身につまされて泣けてしまうドラマでもあるようだ。
親孝行のために自己犠牲、という発想が無かった小森はこのドラマを見て泣くことはないが、ドラマきっかけで日頃しんどい話をわざわざしない友だちとマジしんどい話ができたことでは泣いた。話せてよかった。

●ドラマ「FOREVER~Dr.モーガンの事件簿」

2014年にアメリカで制作放送された一話完結の連続ミステリードラマ。
主人公のヘンリーはなぜか死なない人で、殺されても事故で死んでもなぜか生き返ってしまって、もう200年以上生きているという設定。
不老不死だが、毎回死ぬ時はちゃんと痛くて、毎回生き返る時はなぜか素っ裸で水の中から出てくるというしばりがある。
ニューヨークの街並
ヘンリーは現在は検死医をしながらニューヨークで息子のエイブと2人暮らしをしている(エイブはヘンリーが赤ちゃんの時から育てている養子で不老不死ではない。ヘンリーが不老なので現在の見た目はエイブの方が父親に見える)。
200年の間何度も実体験を積みつつ死の研究してきたヘンリーがニューヨーク市警と協力して事件を解決していくのがドラマの中心なんだけども、事件解決よりヘンリーの設定の詳細が楽しい。
死亡時間を調べるために自分で毒を飲んで死んでみたり、命を惜しまず足元が危ない高い場所にある事件現場を調べに行ってハラハラさせておいてそこでは死なずに帰り道でうっかりタクシーにはねられて死んじゃったりするヘンリー。
ヘンリー役のヨアン・グリフィズが死ぬたびに真っ裸でずぶ濡れで川岸にあがってくるのは男の裸を見るのが好きな人へのサービスなのか?
中年男子(ヘンリー)と高齢男子(エイブ)の同棲ゲイカップルに見えて実は親子で、見た目と関係性が逆転してることでいいパワーバランスになってるのがさらにいいよね?(小森の家には腐女子が一人同居しているので腐女子の意見を簡単に聞くことができます)
というようなかんじで楽しんでいる。
2015年にこれを日本で見ているので、このドラマがシーズン1で打ち切りになったことはもう知っているわけで、「まあまあ面白いのになぜ続かなかったか?」と謎がドラマ上のミステリーより気になる。
孤独なテレビっ子にとって「はまってる連続ドラマの打ち切り」というのは、一般の人にとっての「一家離散」に等しいぐらいのダメージがあるんじゃないだろうか。
ヘンリーとエイブの仲良しゆえの小競り合いを見られるのはたった14話分だけかー、とまだ放送中なのに過ぎ去りし日々を愛おしむような心境になっている。

小森のお薦め番組を見るには

テレビが無いという方→最近はテレビ局がインターネットで番組を見られるようにしているようです。公式HPをチェックしてみてください。
テレビはあるがケーブルテレビもスカパーとかも契約してないという方→ケーブルテレビで放送されるような海外ドラマはたいていDVDになっておりレンタル屋で借りることができます。

*(この文章は2015年11月に書かれました)

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.