北海道に移住して15年、よそ者から町内会長にまで出世して  北海道—関西、行ったり来たり、何とかなるさライフ1

雪で覆われた地面のうえに樅の木と家

 ここは北海道の北部、「道北」と呼ばれるところ。私は町村合併基準スレスレの人口8000人弱の小さな町に住んでいます。町の中でも北の峠に近い中山間地区。北海道に来たことがない人だと、見渡す限りジャガイモ、ニンジン、かぼちゃ、とうきび、玉ねぎなどの野菜畑〜!ついでにお花畑〜!というイメージですか?いやいや違うんですね。案外田んぼが多いのです。かくいう我が家も田んぼに囲まれていて、雪景色と白樺さえなければ北海道というより、子ども時代を過ごした本州の田舎に酷似。初夏にカエルが鳴いたりなんかして、懐かしい田園風景が広がっています。

樅の木と月
 
 2000年に昭和40年代築の古い住居と宅地を買い取り、自分たちでコツコツ改装、補修を重ねながら、事実婚のパートナー(これからツレと書きます)、私、犬1匹、猫4匹と住んでいます。古民家やログハウスではありませんよ。ここのところも「北海道」というと勝手に妄想が広がる皆さんがいて困るところですね。

 この時期(2015年11月下旬)のわが町は、一年間で一番日が短いうっとうし〜い季節。田んぼはとうの昔に刈り取られ、木々の葉も落ち、一日中空気はセピア色。日の出は6時30分、日の入りは16時。うちは、午前9時起床、午前2時就寝と、およそ田舎暮らしにはふさわしくない生活スタイル。午前10時にブランチを食べて、一通りの家事を済ませて気がつくと、もう太陽は西の空に傾いているではないですか。大量の雪が降り始めるのも気が重いことだけど、空気の色だけでいうと一面真っ白な雪で覆われたほうが、夜も月星の光で雪が輝いて明るいので気が紛れます。しかし、晩秋はいけません。「冬季ウツ」という言葉ありますが、「晩秋ウツ」があやしくなってきます。

薪ストーブ
  
 関西出身の私たちがなぜ北海道に住むことになったのか。理由は一つではないけれど、20年前の阪神淡路大震災が大きく影響しているのは確かです。北海道に移住する時も火山がないところを選んだつもり。おかげで近隣にいい温泉がないので、ちょっと失敗した感も否めませんが…。移住して15年、よそ者だった私たちも、今年からツレは近隣8世帯の町内会長を務めるまでに「出世」しました。
  
 町内のファーストレディーとなった私ではありますが、村のために尽力できない(その気もないけど)。訳あって我が家と両親の住む関西の実家をそれぞれ滞在1週&3週の生活です。積み重ねてきた日々の一端をここでちょっと紹介してみようか、なんて思っています。おっと、猫が「遊べ」と膝の上に乗ってきて、キーボードに覆いかぶさってきたので、第一回はこれでおしまい。

 (この記事は2015年11月に書かれました)

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