長距離恋愛ならぬ長距離介護—時代の先端に追いつく  北海道—関西、行ったり来たり、何とかなるさライフ2

空港の空き地 遠くに飛行機

 さて、現在私は無職です。大学を卒業して仕事をしていない期間は3年ぐらい。今、その記録を更新しようとしています。流行に疎い私ですが、ついに「介護離職」という時代の先端に追いつきました。北海道の我が家に1週間、関西の実家に3週間滞在しています。80歳を超えた両親は父は健在ですが、母は認知症です。思い起こせば70歳半ばを超えたころから、何だか様子がおかしかったのですが、自分の忙しさにかまけてほったらかしでした。80歳を超えて、いよいよ父とふたりだけの生活が怪しくなってきました。認知症にはいくつかの種類がありますが、母はどうやら「前頭側頭型認知症」(通称:ピック)のようです。症状としては、多動、入浴拒否、異常な食欲(特に甘いもの)、同じ会話や行動を繰り返す、などでしょうか。アルツハイマー型とは違い、末期でなければ家族の顔を忘れたりすることはありません。

霧に霞む荒野 地平線に木が2本
 

 家事は炊飯と犬の餌作り以外は一切できなくなりました。料理は段取りができず、洗濯機や掃除機は使い方を忘れています。それでも、自分は毎日料理を含む家事をしっかりしていると思い込んでいます。テレビで認知症がテーマの番組を見ると「家族はかわいそうやねえ。あんなふうになりたくないねえ」とおっしゃいます。認知の自覚がないのは症状が進んでいる証拠ですね。

台所 ジャガイモの背後に鍋

 長距離を行ったり来たりしていると、周囲の人がヘルパーや配食サービス、デイサービスなどを勧めてくれます。私もできることならお願いしたい。しかし、認知症の症状は百人百様。母の場合、外出したり、他人が家に来ることをひどく嫌い、無理強いすると精神状態が悪くなります。ストレスをかけるのが一番よくありません。という訳で一昨年決断して仕事をやめたわけです。
 
 幸い、仕事の時も出張ばかりでほとんど北海道の自宅に居つけなかったので、ツレは理解してくれています。ワンニャンも帰って来なくていいよ〜という態度だし…。(チェッ)さて、この生活がいつまで続くのかはわかりません。今はあまり先のことを考えず、何とかなるさ!と思っています。

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