カルメン・マキ〜時代を先駆けたシャウト 20世紀の唄発掘

夕暮れ空 青い空に広がる雲が朱色に染まっている

 わたしは音痴なのにカラオケに行くのが好きだ。自分で歌うよりもひとが歌うのを聞いているのが好きで、とりわけ違う世代のひとと一緒に行くのが楽しい。どんな時代にどんな歌が歌われていたのかを知るのが面白いからだ。そんなわけでじーちゃんもカラオケに連れて行ったことがある。
 

 違う世代のひとからは思いもかけない歌を教わる。
 今日、紹介するカルメン・マキ&OZの1975年の「私は風」なんかもそう。なんと日本では1970年ごろに「日本語でロックを歌えるのか」なんていう論争があったそうだ。今となっては「えーー?」って感じで、どっちでも、混ぜてもいいやんと思うけれど、当時はまじめに考えられていた。
 

 それからたった5年でこのカルメン・マキの日本語での本格的ハードロックが誕生していると思うと日本のロックの進化って素早かったんだとわかる。

 

 最初は地味に始まるけれど、途中からの一変してすごい熱量が飛び出してくるこの曲。ちょっと長いけれど、このライブ(テレビ放映)のメンバー紹介の後の数分は神がかり的な演奏になっている。こういうシンガーが40年以上前に誕生していたんだね。
 

あぁ目を閉じて 心も閉じて
開いた本も閉じてしまえ
私は風 私は風
終わりのない旅を続けるの

 この歌詞を叩きつけるように歌うカルメン・マキ(作詞を本名のMaki Annette Lovelaceでしている)の歌をどうぞ。


 

 (オマケ:カルメン・マキは17歳でフォークような歌謡曲のような、しかもアングラっぽい曲「時には母のない子のように」でデビューして大ヒットになり、紅白歌合戦にも出た。そこからロックシンガーに変身してしまったわけだ。そのデビュー曲を聴くとあまりの変わりように驚くよ。)

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