異常気象の冬 ひとりでお留守番は楽じゃない 北海道—関西、行ったり来たり、何とかなるさライフ4

雪の上を歩くキジ猫

今年(2016年)11月の道北の積雪量は例年の2倍から3倍です。北海道だからと簡単に済まされそうですが、11月に大量の雪が降り、そのままとけない「根雪」になるのは30数年ぶりとか。もちろん、移住して16年目の私には初めての経験です。いつも11月に植えていた100個近い球根は、植えることができず、そのまま冷蔵庫の野菜室に収まったまま。
  
 さて、こんな異常気象の中、なるべく避けていた真冬の「ひとりでお留守番」をしています。ツレは本州へ出張。車はツレが駅まで乗っていきました。私、雪道運転は怖くてしようがないのでしません。家に車があったとしても雪が降ったら、家の前の坂道から車道に出るための数十メートルの私道の除雪を一人ではできません。冬の間、車は私にとって無用の長物です。

吹雪の中、針葉樹もぼやけている
 
 そんなわけでツレが帰宅する約10日間、我が家で引きこもり生活が始まりました。最大の課題は雪かきです。今冬は異常に雪が降ります。一日でも雪かきをさぼると、玄関扉が積雪で覆われて、外に出られなくなります。この間の訪問者といえば、新聞と郵便配達、宅配便です。昨日は宅配便Aのお兄さんから電話があり、「品物を届けたいが、玄関が雪に覆われて入れません〜」と。積雪ではなく、屋根から滑り落ちた大量の雪が玄関をふさいでいました。申し訳ないけど、表に置いていたシャベルで玄関扉を掘りおこしてもらい、無事荷物を受け取りました。お兄さん、その作業で息があがっておりました。今日は宅配便Bのお兄さんから電話があり、「ホワイトアウト(吹雪)で道も家もどこにあるかわかりません〜」と。電話を切らずに何とか周囲に見えるものを説明してもらい、こちらからは家から見える車の種類を伝えて、その車が通り過ぎたら教えてもらって時間と距離をはかりました。お目当ての宅配便の車が見えたら「見えた!そこで停まって〜」と叫び、無事到着。荷物を持って、膝まで積もった雪をかき分け、横風によろけながら玄関に着いた時には、お兄さん涙目になっていました。しかし、こんな悪天候でも宅配便と生協の宅配は、必ず来るのです。すごいなあと思います。もちろん、遭難されたら困るので、悪天候の日は無理しないでとあらかじめ伝えてはいるのですが…。
   
  悪天候の吹きぶりで次に問題なのは暖房です。強制排気(いわゆるFFストーブ)の灯油ストーブは排気口が壁から外に突き出ているので、暴風雪になると積雪や着雪がひどくなり、この排気口がふさがってしまう危険性があります。知らぬ間に一酸化炭素中毒になって死んじゃいます。あまりひどい時は夜中にも排気口がふさがっていないか、見に行かなければなりません。また、着雪で停電になると、FFの灯油ストーブも電気で動いているので、消えてしまいます。ここ数年、冬の停電騒ぎが増え、アラジンストーブのような電気を使わない灯油ストーブの人気があがっています。防災のためにも一台備えておくことが常識です。薪ストーブも助かりますが、常に薪を用意しなければなりません。また強風で煙突が曲がったりすると、これまた一酸化炭素中毒や煙突火災の原因になりますから、悪天候時は要注意なのです。
  まあ、そんなわけで北海道の田舎で「真冬にひとりのお留守番」は楽じゃないのです。

雪の平原の上に青空と雲

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