一緒に眠っている犬と猫

 最近、「家族で助け合う」とか「家族の絆(きずな)」とかいうことばが目につくようになった。それを聞くとどぉーんと気持ちが暗くなるわたしが過去をふりかえってみる。
 

 母が死んで2年も経たない、14歳のある5月の日、珍しく家に帰ってきた父親が珍しく上機嫌で言った。「明日、パパのお友だちがくるから」。なんかイヤな予感がした。イヤな予感は的中して、翌日、おとなしそうに見える女性が玄関に立っていた。妹と目を交わし、お互い「まずいよね」と確認しあう。というのは、父親にはすでに母が生きているときからの愛人がいたからだ。でも、そんなことは口にはできない。殴られるから
 

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夕暮れ空 青い空に広がる雲が朱色に染まっている

 わたしは音痴なのにカラオケに行くのが好きだ。自分で歌うよりもひとが歌うのを聞いているのが好きで、とりわけ違う世代のひとと一緒に行くのが楽しい。どんな時代にどんな歌が歌われていたのかを知るのが面白いからだ。そんなわけでじーちゃんもカラオケに連れて行ったことがある。
 

 違う世代のひとからは思いもかけない歌を教わる。
 今日、紹介するカルメン・マキ&OZの1975年の「私は風」なんかもそう。なんと日本では1970年ごろに「日本語でロックを歌えるのか」なんていう論争があったそうだ。今となっては「えーー?」って感じで、どっちでも、混ぜてもいいやんと思うけれど、当時はまじめに考えられていた。
 

 それからたった5年でこのカルメン・マキの日本語での本格的ハードロックが誕生していると思うと日本のロックの進化って素早かったんだとわかる。

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多肉植物のなかに白いなにか

 こんにちは。高木です。今日は思い切って過去を晒します。

 チカン(痴漢)に遭ったことのない人には「チカンなんてホントにいるの?」って感じがあると思う。でも、わたしは生き証人として宣言する!「中学〜高校までの6年間の通学でわたしは3日に2日はチカンに遭った」。

 わたしがチカンに遭った路線を書いておこう。それは東京メトロ・丸ノ内線。椎名林檎も「丸の内サディスティック」で歌っているけど、あそこに出てくる駅名よりも重要なのはこの線が大手町・東京・霞が関・国会議事堂前を通っていること。東京の伝統あるビジネス街、官公庁街を通っている。乗客は男性のほうが多くて、通勤・通学時には「Tシャツにジーパン」なんて格好のひとはあまりいなくて、きちっとしたスーツ姿のひとがとても多い。そういう線でチカンに遭いつづけた。

英国の地下鉄駅構内 赤い扉の車両

チカンの手口とのたたかい

 チカンはまず正面からやってこない。
誰が犯人だかバレちゃうからね。
だから、背後、または斜めうしろから手を出してくる。
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核爆弾のきのこ雲

オバマ米大統領が世界の核を削減すると宣言している。でも、それってどうなの?米国自身が核兵器を持っているでしょ?自分のところから始めないと説得力がないわよね。というわけで、

今のところ世界で核兵器を持っているのは
・ アメリカ合州国
・ロシア
・フランス
・英国
・中国
・インド
・パキスタン
・朝鮮民主主義人民共和国(持っていると主張)
・イスラエル

となっている。このなかでも特殊なのがイスラエル。世界中が「持っている」と知っているのに自身は持っているとも持っていないともハッキリさせないという態度を取り続けている。

でも、他国は「核を持っている」ことを確信している。そのことを知らせた男性がいたからだ。

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棚田の後ろに山並み

旅には計画綿密派いきあたりばったり派がいる。綿密派はホテルや行き先、移動手段まで行く前にきちんと詰める。いきあたり派は目的地くらいを決めておいて、後は気ままに風に流されるように動く。自分はどっちだろう? 旅に出る前はかなり情報を仕入れている。特に海外の場合は英語のガイドブックまで買ってまじめに読む。わたしが英語を最もまじめに読むのはこのときだけって気がする。そこで旅程をきっちり決める。ところが、実際に行ってみると旅はいつも思いがけない方向に行ってしまう。

いけないものを見てしまった

インドネシアのある島に行ったとき、棚田が美しい場所があるとガイドブックで知って観光客もいない村まで出かけた。

1枚1枚の田んぼが描く曲線が折り重なり、そこに緑の稲穂がゆれてうっとりする光景が広がっていた。丘の途中にあるカフェ、いや茶店というほうが似合っているところでお茶をしていると、茶店の主人が「ここを登っていくと、もっときれいだよ」と言って裏木戸を開けてわたしたちを招いてくれた。登っていくとどんどん風景がひろがっていく。わーぉ! 一面に広がる棚田に感激しきり。

それでさらに登っていった。見通しもよく、遠くまで見える。そこでふと気づくと背後に小さな集落があった。(こんなところにも住んでいるんだ)。好奇心が働いて、7,8軒の集落に入っていった。小さな子どもとおばあさんがいた。インドネシア語で「こんにちは」とかいくつかの知っている単語で話しかけてみたけれど、反応がない。(通じてないのかな?)もしかして、インドネシア語が通じないのかもと思ったりもした。インドネシアでは島ごとに独自のことばがあり、インドネシア語じたいは学校で教わる。よそ者だからか?視線が冷たい

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日本庭園をバックに赤の日傘

関東から関西に移住してきたわたしはあっという間に舌が京風におかされてしまった。今では関東の味があまり好きじゃない。というか京都レベルじゃないと和食と思えない。京都といえば「懐石料理」というイメージがあるけれど、そんなものを日々食べているひとはまずいないわけで、ふだんの食卓に上がるものからニセ京都人のわたしが独断で選んだ京都の味5選。

5 とうふとお揚げさん

とうふは世界中に広がっていてどこのも味わいがあるのだけれども、のどごしのよさ、きめ細かさ、大豆の味の洗練のされかたは京都がピカイチだと思う。有名な老舗(しにせ)から街角の豆腐屋さんまで水準は高い。ちなみに「辛子どうふ」というものがあるんだけれど、あれにはビックリ。京都だけなんやろか?これは想像してみてください。

あんかけ豆腐

とうふがうまいということは揚げもうまいということになる。炊きものに入れるのもいいけれど、うちでは揚げをそのまま焼いて(トースターをつかう)、醤油をかけるというシンプルなものが定番だ。このとき、醤油はいいものを。味がストレートに出て、極上のおかずになる。

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握りこぶしの後ろにうつむく少女

前回、生理用品を「不謹慎」とか「ぜいたく」とか言うかもしれないひとたちのために生理について書いたのですが、実際に筆者の目にもひどい発言が入ってきました。

ツイートの画面

こちらです。ひどいですね。

「アホのきわみ」と無視してもいいんですけど、ちょっと内容を見ていきましょう。

・あるある話法「昔は……」
説教のときに使われることが多い話法です。まず、いつの時代のことかをハッキリさせましょう。明治?鎌倉?平安? 時代によってまったく違うというのに、なぜか「昔」の一語ですませるやり方です。

・「生きるか死ぬかの非常時とは昔の不便不自由な時代に戻るということ」

すごいです。断言です。ものすごく理解に苦しむ箇所です。非常時であれ、現代を生きてるわけですから、携帯がつながれば携帯で情報をやりとりするわけだし、トラックを使っての物資輸送もしているわけですよね。いつの時代を「昔」というかわからないですが、わざわざ不便不自由な状態でいていいわけじゃないですね。

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羽をつけた裸の女性たち

にわかには信じがたいことですが、災害で避難しているひとたちへの救援物資に生理用ナプキンが含まれていることを「不謹慎」だとか「贅沢品」だとか言った男性がいるということで(東日本大震災のときのことか?)、万が一にもそんなおたんこなすな発言がでないように最低限のことを伝えたくなりました。→そんなひとが存在してました。「「生理用品はぜいたく品だ」と書いているひとがいた!どんな考えなのか検証してみる」

まずは一言。「不謹慎」ってなんですか?
超カン違いしてませんか? 育児や介護のオムツにはそんなこと言わないでしょ?
意味わかんない。
その発想が脱力するほど無知です。

で、生理をちゃんとわかってもらいまひょ。

生理のキホンのキ

およそ10歳~50歳くらい(個人差はかなりあります)の女性のからだは、卵巣(らんそう)で毎月たまごを作っていて、それは完成すると子宮の中に送り届けられます。このたまごを卵子といいます。卵子が卵巣の中で作られているころ、子宮の内側の壁(子宮内膜)も分厚くなっていきます。それは、妊娠のための準備です。完成した卵子と、男性の精子が合体→子宮内に定着すると、「妊娠」ってことになるわけですが、その時に、受精卵が定着しやすいように子宮内膜は普段の1ミリくらいから15ミリくらいまで分厚くなっています。この膜は「赤ちゃんのベッド」とも言われてます。

でも、ちょうど卵子が完成し、精子と出会わなければ、卵子は死んでしまい、分厚くしておいた子宮内膜も「今回は要らなかったね」ってことで、剥がれて、血といっしょにからだの外に押し出されます。それが生理です。これが大体、4週間に1回のペースでやってきます。
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