青地に地球、すべてに数字が円形に並んでいる

 前回は、数のかぞえかたについて書きました。数字を使わなくとも、1対1対応という考え方で、2種類のものの数の大小を比べることができました。今回も、この方法が活躍しますので、「1対1対応ってなんだっけ?」と思われた方は、前回のページを見ておいてください。

偶数の集まりは自然数の集まりの一部分

 みなさん、自然数ってご存知ですか? そう! あの「1、2、3、…」というものです。直感的におわかりかと思います。1122も60037も自然数ですが、5.1や0.05は自然数ではありません。自然数には終わりがない、つまり無数にあることが知られています。
 次に、偶数って覚えていますか? ご名答! 「2、4、6、8、10…」ですね。2で割り切れる数のことです。続きを読む

木の上に色とりどりのビー玉5つ

みなさん、紅白玉入れってごぞんじですか?
 えっ? そうそう、運動会などで行われる、紅白の高いカゴをめがけて赤い玉、白い玉をそれぞれ投げ、どちらがカゴに入った玉が多いかをきそう競技です。
 そのときに、どうやって勝ち負けを判断していたか、覚えていますか?

赤玉43個、白玉41個、赤組の勝ち?

 もちろん、赤いカゴに入っている玉と、白いカゴに入っている玉を数え上げて、「赤玉43個、白玉41個で、赤組の勝ち」というところもあるでしょう。しかし、私が知っている方法は、これとは違います。赤玉と白玉を同じ数だけ手に持ち、太鼓をドーンと鳴らした瞬間に、カゴのなかから空に向かって放り出すという方法です。
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三日月

アポロと僕たちのロケット

僕が小学生高学年だった頃、友達の一人が模型店でロケットを買った。
うらやましかった。
結構な値段なので、お金のない子は買えない
直径約2センチ、長さは20センチくらいの小さなものだが、 ケロシンを燃料にほんとに空を飛ぶらしい。もう一人友達を誘い三人で近くの長良川の河原で打ち上げ実験をすることになった。

この年1969年7月にアポロ11号が月面に着陸した。
人類初の月面着陸に日本中、いや世界中が興奮していたと思う。
人が初めて月に降り立つところを見ようと、みんながTVの前にかじりついていた。小学校でもアポロブームは凄まじかった。
そんな興奮状態の中、僕たちはついにロケットを手に入れた。
僕のモノではないけれど・・・・、しつこい!
とにかく飛ばしたい、空へ向けて、宇宙へ向けて飛ばしたいと、放課後、河原に走った。
ロケットはロケット花火とは違う。全然違う。ボンジョビと盆提灯ぐらい違う。だから打ち上げ準備は緊張した。無人ロケットとはいえ僕たちは打ち上げクルーなのだ。

宇宙に向かうロケット(ソユーズ号)

手順を確認し分担を決める。燃料のケロシンをタンクに充填する役、ロケットに点火する役、近くに人がいないか確認する役。たった3人なのでこれだけなのだが、とにかく初めての打ち上げだ。各人がしっかりと役割を果たさなければ成功すらおぼつかない「ミッション」なのだ。
広い河原には僕たち3人だけ。安全性は確保されているな、と勝手に決め込み、秒読みが始まった。
アポロの影響でカウントは英語だ。
テン、ナイン・・・・スリー、ツー、ワン、ゼロ!
導火線への着火・・・成功。

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人が公共料金を支払うとき

深夜3時を過ぎるとさすがに客足も少なくなってくる。ランが商品の整理をしているそのとなりで、「もし真理というものがあるとしたら」と、僕はわざともったいぶった調子で言ってみた。
「そのひとつは、人は水道代や電気代を支払うとき、必ず口を閉じ、無言のまま決済をするということだ。」

ぼく・古履ニコと、友人の住市ランは、どこにでもあるようなコンビニエンスストアの、どこにでもいるような深夜のアルバイトだ。たまにお客のいないヒマな時間があくと、どうでもいい会話を交わす。ランと話すのはおもしろい。こちらの思いもよらないとっぴな答えが返ってくることがあるからだ。ランはうつむいたままの姿勢でこう言った。

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