この画像には、左右2枚の絵があり、そのどちらにも、子どもが3人立っており、塀の外から野球観戦をしています。子どもは、どちらも左から背の高い順に並んでいます。そこに、3つの木箱があり、左の絵ではそれぞれに1つずつ踏み台として与えられています。右の絵では、背の高い子どもには木箱はなく、中ぐらいの子どもには1つ、いちばん背の低い子には2つ与えられています。左の絵では、いちばん背の低い子は野球観戦ができない状態ですが、右の絵では、全員が野球観戦できる状態です。そして、木箱が同じ数与えられるがいちばん背の低い子が野球観戦できない左の絵の下には「平等」、与えられる木箱の数は違うが全員が野球観戦できる右の絵の下には「正義」と書かれています。

 平等ということばは、あらゆる領域で用いられます。
 男女の平等、外国人との平等、健常者と障害者との平等、など。
 そして、一度は何がどうなれば、平等な状態なのかという問いを考えたことがある方が多いのではないかと思います。
 また、平等を目の敵にするようなことも言われたりします。必要悪、あるいは悪平等などと言われたりもします。たとえば、被差別部落の改良住宅や、生活保護の受給などにも、そのようなことが言われたりします。男女の平等を、混合名簿にするなら混合風呂や混合トイレにしろなどと揶揄(やゆ)されたりもします。平等な社会を、自由な社会と対比させたうえで、平等とは個人の自由を奪っていくものであるという理解のされ方もします。
 平等とは、「何かと別の何かとを等しくする、あるいは等しく扱う」ことです。実は、そのようなことは多くの人がわかっているのではないでしょうか。だとすれば、ここで問題になるのは、平等そのものの意味ではなく、何と何とを等しくする(扱う)か、つまり平等の基準を問うていることになるのではないでしょうか。続きを読む

妊娠して大きくなったお腹を出した女性

 仕事中、さぼってネットニュースをチェックするのが日課だが、先日、話題になっているこの記事を読んだときは、報告されている現状にさすがに目を疑う思いだった。
 
 街中や電車の中などで妊婦さんが攻撃の対象になるケースが急増していて、妊娠していることを示すマタニティマークが怖くて付けられないという事態にまでなっている、というのである。
 

『マタニティマークが付けられない…なぜ妊婦が萎縮する社会になったのか』

http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujimuramisato/20160530-00058227/
 

 しかし、これについて思うのは、むしろこんなことだ。
 

 人が、「弱者」と世間的に見なされているような人に向って攻撃的な態度に出るのには、何か特別な力が必要であると思う。
 

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東京・西新宿の高層ビル街 右に東京都庁のツインタワー

 参議院議員選挙の投票日の前日である2016年7月9日、「愛国を考えるブログ」というブログで、以下のような投稿がなされていました。「自民党ネットサポーターズクラブ会員として愛国という視点から自らの意見を論理的に述べるブログ」とのことです。

「石田純一は都知事選に出るならば自分の子どもを死なせてからにせよ」

 なお、私自身、石田純一氏に関しては、好きでも嫌いでもないし、関心もほとんどないことをはじめに断っておきます。

石田氏がダウン症の子どもを抱えながら都知事選に出馬するのは自分勝手か

 

翌日が参院選だが、東京都知事選も大変盛り上がりを見せている。そんな中「不倫は文化」という発言で有名な石田純一が野党統一候補ならば都知事選に立候補をすると発言して話題になっている。いきなりこんなことを言うからにはそれなりの打算があってのことなのだろうが、所詮は泡沫候補となるのがオチだろう。それ以前の問題としてもしも都知事になりたいならばまずは自分の子を死なせてからにするのが筋であろう。
 

 このブログ主は、石田氏が都知事になりたいならば、自分の子どもを殺せと言っているわけです。なぜでしょうか?

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ピンク色の本を仰向けになって読む金髪女性

15+の皆さんはじめまして。僕はヘンテコな趣味の数ならちょっと自信があります。その中でも、この夏ぴったりのモノをご紹介します。

珍プレーヤーたちのポエムバトル

選挙が近くなると、いろいろなメディアに著名人やプロのライターさんが2秒で嘘と分かることや、政治談義の形を借りたポエム をネットに上げる現象が起こります。  

社会人としての信用を賭けてリリックを書く姿はさながら即興のラップバトル。人々に興奮と笑いをもたらす為に闘う彼らに目が離せません。  

今年はロックフェスに参戦できそうもなかったのですが、インターネットにもっと楽しいお祭りが待っていました。

政治ポエムはワインによく似ています。最初はどれも一緒に感じられ、「おいしい人」だという事が分かるまでに時間がかかることがあります。
しかし知識がついてくると彼らの珍プレーがいかに輝きを放っているかが理解できるようになります。
新しい現代アートの楽しみ方として世の中に提案したい。

グラスに赤ワインが注ぎこまれている

今回は珠玉の1本をご紹介します。

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けんぽうってなに?改憲ってよくわからない...。なんか難しそうだよね...。でもね、私たち一人ひとりの生き方が関わってる、それが憲法だから ひとまず憲法 現憲法と改憲案をくらべてみよう

◆ 憲法くらべ9  24条みてみよう ◆

24条は婚姻や家族について。現法では、家庭における個人の尊厳と、男女両性の本質的平等を制定し、戦前の家父長制や家制度の否定を掲げているにゃ。改憲案では、24条の1項に「家族条項」が追加されて、家族を基本とし助け合いが強調されたんだ。個人より家が先で、介護や保育の問題も家族で解決することを意味するんだにゃ。

現憲法 夫婦は、男女の合意のみで成立し、その権利を有する。  改憲案 家族が何より尊重され、互いに助け合わなければならない。(親の扶養や介護、子どもや孫の保育は家族の義務となる。)

◆ 憲法くらべ10  97条みてみよう ◆

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けんぽうってなに?改憲ってよくわからない...。なんか難しそうだよね...。でもね、私たち一人ひとりの生き方が関わってる、それが憲法だから ひとまず憲法 現憲法と改憲案をくらべてみよう

現在の日本国憲法が制定されて70年・・・。

これまで改正されたことがありませんが、現政権は憲法改正をすすめています。世論調査では、改正反対が過半数を超えていますが、安部首相の改正への意欲は変わりません。

憲法改正がいいか悪いかを判断するには、今の憲法をもう一度確認して、自民党の改正案がどんな内容か知ってからでないと分からないですよね。

「改憲ってよく分からない」「きっと変わらないんじゃない?」「政治とか面倒」「今の生活のほうが大事」「政治家が決めるから」「急に戦争にはならないし」「興味はあるけど、そういう話しの雰囲気が好きじゃない」・・・こういう人たちが多いのも事実。

でも、私たち一人ひとりの生き方が直接関わってくるのが憲法だから、

ひとまず、憲法をくらべてみましょう。

ここでは、どの人にも関わるものを選んで、出来るだけシンプルに表現してみました。絵本をみるみたいにパラパラとめくってみてくださいね。

けんぽうってなに?改憲ってよくわからない...。なんか難しそうだよね...。でもね、私たち一人ひとりの生き方が関わってる、それが憲法だから ひとまず憲法 現憲法と改憲案をくらべてみよう

◆ 憲法くらべ 2  前文みてみよう ◆

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筋肉

ごきげんよう。ウェトリヌッテです。

外見について悩みを持っているというひとは少なくないように思います。
私もちょこちょこあります。

(ブーツッブーツッ♪とBGMにあわせてライ○ップで結果にコミットしてみようかなぁ…)

なんてCMみながらつい思っちゃったりね(お金ないから通えないけど)。

でも次の瞬間には疑問がわいてきます。

(なにも熊と闘うわけでもないし私の人生で割れた腹筋なんてあったからとどうするの?)
(じゃあ、私はなんで割れた腹筋(シックスパックってやつ)に憧れ(あこがれ)るの?)

まったく必要でもないのに憧れたり、それがないと恥ずかしいような思いにさせられるのは、割れた腹筋がステキ、ぷよぷよしてたり、ぽっこりしたお腹はみっともない、と社会がうるさく、しつこく言ってくるからにすぎません。

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バーのカウンター アルコールの瓶

よう、兄弟、もう一杯くれよ。
あいよ。もう一杯だけだぜ。
ああ、わかってる、もう一杯だけ。そしたら帰るよ。うちに。

 んな感じで、毎晩毎夜、どうやってうちに帰ったのかすら全く覚えてず、黄色く光る太陽のキラキラした光にまぶしく目覚める、そんな日が続いていた。もう今から30年近く前の話だ。オレはシドニーの繁華街に暮らしていた。夜な夜な、好きなバンドを追いかけ、書かなければいけないことを書き、言わなければいけないことを言い、ほとんど、それ以外の時間は酩酊(めいてい)していた。

 あのころのキングスクロスは尖ってた。エログロナンセンス。意味をなすことは何もなく、誰も彼もその日の一杯だけで生きていた。吹きだまりのような町を怖がる人は既に去り、反対に怖いもの知らずの連中が巣くっていた。

 毎日毎日、昼頃に起き出し、目覚めのコーヒーをざらつく胃に流し込む。うつろになりがちな目の前を家がなく路上で暮らすもの、あとで世界的に有名になる音楽家、ハリウッドでいくつも映画を撮る映像作家、世界的なベストセラーをものにする物書き、格好いい服を次から次に世に問うデザイナー、グラフィックデザイナー、何時間かおきに腕を縛り、血管を浮き上がらせ、注射針を刺し立てるジャンキーが通り過ぎていく。裏通りでは好きなヤクがいつだって手に入った。

 裏通りにはヤクの売人だけじゃなく、売春窟(ばいしゅんくつ)やいかにもいかがわしそうな飲み屋と並び、教会もあった。吹きすさんだ町の住民に希望を与えていた、ような気がする。

 少なくとも、いざとなれば、逃げ込めそうな場所が近所にあるってことは、いつ、落っこちるかわからないオレの命綱だった。きれいごとじゃ片付かない人間社会の底辺で、それは暗い闇夜を照らす灯台のように、淡い光を投げかけた。でもオレは腐ったって、アナキストだ。どんな神だって、信ずるわけがない。でも、神を信ずる人の中にもいい人はいるし、いざとなれば、神もへったくれもない。

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核爆弾のきのこ雲

オバマ米大統領が世界の核を削減すると宣言している。でも、それってどうなの?米国自身が核兵器を持っているでしょ?自分のところから始めないと説得力がないわよね。というわけで、

今のところ世界で核兵器を持っているのは
・ アメリカ合州国
・ロシア
・フランス
・英国
・中国
・インド
・パキスタン
・朝鮮民主主義人民共和国(持っていると主張)
・イスラエル

となっている。このなかでも特殊なのがイスラエル。世界中が「持っている」と知っているのに自身は持っているとも持っていないともハッキリさせないという態度を取り続けている。

でも、他国は「核を持っている」ことを確信している。そのことを知らせた男性がいたからだ。

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青空の下に火山の噴火口

このあいだ友だちの家で、受験勉強について相談された。と言っても、親戚の子のことらしく、受験する本人は、その場にいない。その子は地理が不得意で、勉強の方法を教えてほしいと言う。

「え~? どんなことに興味があるかとか、どんな性格の子なのかとか、何もわからないのに? うまくいく勉強法なんて人それぞれでしょ」

「いや、一般論でいいからさ」

てなことを言い合っているうち、友だちは(現在の)高校の『地理』がどんな内容か、知らないことが判明した。
そこで、とりあえず今年1月に実施されたセンター試験の問題を、ネットで見てもらった。
すると、「へぇ~、こんなことも学ぶんだ」と感心すること、しきり。その場でいろいろ学んでいただきました。『地理』は暗記科目じゃないよ。う~ん、親戚の子には、その面白さ、楽しさ、うまく伝えてくれたかなあ。

というわけで、今回は《高校『地理』学習のススメ》をお届けします。

1.『地理』では自然災害について学べます。

日本では、地震津波火山噴火斜面崩壊などの地形災害が
(他国に比べれば)頻繁におこります。洪水高潮鉄砲水雪崩(なだれ)などの気象災害もよくおきます。
こうした災害が、どんなしくみでおきるのかどんな地域が危ないか、高校の『地理』では具体的に学べます。
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顔が見えない女性が花火を持っている

障害は個人のなかにあるのか?

 「この人の右手には障害がある」
 「あの人には知的な障害がある」

 このような表現が、よくなされます。
 (ちなみに、表現の問題で言えば、「障害」と「障がい」(「害」という漢字のひらがな表記)の問題もありますが、これについては、ここでは扱いません)

 私もついついこのような使い方をしてしまいます。そのほうが、他の人に通じやすいからです。けれども、こうした言い方は、よく考えてみればおかしいはずです。人間それじしんや、人間の部位に「障害がある」という言い方は、日常的には使われますが、次のような言い方でも通じるはずですよね。

 「この人の右手は動かしづらい」
 「あの人は考えることが苦手である」

 そして、「右手が動かしづらい」、「考えることが苦手である」ことが、その人たちが社会において生きていくうえで困難であるとき、そこで生じることが「障害」であるはずなのです。
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街を行くたくさんの人びとのぼやけた写真

顔や名前を持った誰か

お客が店を出て行くと、ぼくはいつも思っていたことを口にした。

「さいきんマスクをする人が増えて困るね。『アイ・スイッチ』という煙草が欲しいのか、コーヒーの『アイス・1』が欲しいのか、わからないときがある。僕らはお客が何を言ったか聞き取りにくいとき、口の動きや表情から読み取ろうとするわけだが、マスクをしているとそれがわからなくなる。」
「ニコはずいぶんお客さんの顔を見るんだね。いいことだ。」

ぼくの言葉にランは興味深げに答えた。ぼく・古履ニコと、友人の住市ランは、どこにでもあるようなコンビニエンスストアの、どこにでもいるような深夜のアルバイトだ。

犬の正面からの顔(モノクロ)

「顔というのは、その人間が誰かを示すいちばんわかりやすい特徴をもつ部分だ。他人の顔に出会うということは、自分の外の世界、つまり世の中のその具体的な姿と出会うことということだからね。」
ぼくは少し考えたが、ランのいうことがすんなりとは飲み込めなかった。

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