青空の下に火山の噴火口

このあいだ友だちの家で、受験勉強について相談された。と言っても、親戚の子のことらしく、受験する本人は、その場にいない。その子は地理が不得意で、勉強の方法を教えてほしいと言う。

「え~? どんなことに興味があるかとか、どんな性格の子なのかとか、何もわからないのに? うまくいく勉強法なんて人それぞれでしょ」

「いや、一般論でいいからさ」

てなことを言い合っているうち、友だちは(現在の)高校の『地理』がどんな内容か、知らないことが判明した。
そこで、とりあえず今年1月に実施されたセンター試験の問題を、ネットで見てもらった。
すると、「へぇ~、こんなことも学ぶんだ」と感心すること、しきり。その場でいろいろ学んでいただきました。『地理』は暗記科目じゃないよ。う~ん、親戚の子には、その面白さ、楽しさ、うまく伝えてくれたかなあ。

というわけで、今回は《高校『地理』学習のススメ》をお届けします。

1.『地理』では自然災害について学べます。

日本では、地震津波火山噴火斜面崩壊などの地形災害が
(他国に比べれば)頻繁におこります。洪水高潮鉄砲水雪崩(なだれ)などの気象災害もよくおきます。
こうした災害が、どんなしくみでおきるのかどんな地域が危ないか、高校の『地理』では具体的に学べます。
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車いすとそれを押すひと

2016年4月14日の夜、熊本で起きた地震ですが、その後も震度6強の余震が頻発、遅れて本震がやってくるなど、非常に危険な状態が続いています。また、阿蘇山の噴火活動との関連も懸念されるところです。避難されている方は、非常に不安な毎日をお過ごしのことだと思います。

私自身の体験から

かくいう私自身も、21年前に起きた阪神・淡路大震災で被災しました。当時私は、激震地区と言われていた神戸市東灘区に一人で住んでいました。私は、車イスは使っていませんでしたが、肢体に障害があり、歩行が困難です。

目の前に避難所となっている小学校がありました。そこに行くと、たまたま近所に住んでいた精神障害者の知り合いと出会いました。彼は、「こんなところで障害者は避難できないよ」と私に言いました。避難所である小学校の体育館やトイレには段差があり、たしかに使いづらいものであるとわかりました。また彼は、体育館の雑然とした様子に、こころが休まらないようでした。

同じ避難所では、校庭で配給が行われていたものの、その伝達は声によるものでした。耳が聞こえないと思われる避難者を目撃したのですが、どうやらその人には情報が伝わっておらず、配給を待つ行列に並ぶのが遅れたのです。その結果、その人の直前でその回の配給が打ち切られてしまいました。

さらに、知的障害のある知り合いは、軽い認知症のあった母親と一緒に近くの小学校へ避難したのですが、同じ避難所にいた人から、「家が完全につぶれていないなら、避難所から出ていって、自宅に帰りなさい」ということばを浴びせられました。

これとまったく同じようなことが、5年前の東日本大震災でも繰り返されてしまったのです。障害者にとっては、やっとの思いで避難所に着いたと思いきや、こうした心ないことばをなげかけられたり、あるいは、そこに障害者が避難しているということが忘れさられるのです。

あなたのまわりにこんな方がいたら

避難所には、いろいろな人がいます。そのなかには、普段から生きづらい人たちがいます。地震などが起これば、その人たちはさらに生きづらくなるわけです。もちろん、地震は誰の身にもふりかかってきますが、とくに高齢者、子ども、妊婦を含む女性、それに障害のある人にとっては、震災における被害があからさまなかたちで出てくるのです。

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