一緒に眠っている犬と猫

 最近、「家族で助け合う」とか「家族の絆(きずな)」とかいうことばが目につくようになった。それを聞くとどぉーんと気持ちが暗くなるわたしが過去をふりかえってみる。
 

 母が死んで2年も経たない、14歳のある5月の日、珍しく家に帰ってきた父親が珍しく上機嫌で言った。「明日、パパのお友だちがくるから」。なんかイヤな予感がした。イヤな予感は的中して、翌日、おとなしそうに見える女性が玄関に立っていた。妹と目を交わし、お互い「まずいよね」と確認しあう。というのは、父親にはすでに母が生きているときからの愛人がいたからだ。でも、そんなことは口にはできない。殴られるから
 

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