霧のかかった大地 草に覆われているが空も何も見えない

僕のおじさん

 某大学を一カ月でやめ、田舎に帰って浪人をしていた頃、親戚のおじさんからあるバイトを頼まれた。今までのバイト人生を振り返ると、これが一番印象に残っているので、ここで紹介しよう。
 おじさんの仕事は建築・土木関係の手配師である。元来陽気な人柄で、子供の頃からなぜか大好きだった。「世紀の無責任男」とか「スーダラ節」で有名なコメディアン・植木等を知っているだろうか?いかりや長介のドリフターズのさらに一時代昔、お笑いグループ・クレイジーキャッツのメンバーである。おじさんは、そのテキトーさ加減が絶妙で、僕には植木等の姿と重なって見えていた。
 小学生の頃、おじさんと一緒に風呂に入った時のことだ。「アッチャン、これ!」と僕の目の前でケツを見せながら、「痔はつらいなあ」と大きく足を開いて笑うような、文字通り開けっぴろげで陽気なおじさんだった。

イランでバイト?

 おじさんには高校時代にもいろんな現場のアルバイトを紹介してもらった。建築現場の内装工事手伝い、高速道路のフェンス工事、駅の自転車置き場の工事などなど。高校を出たらイランの石油化学プラント建設の現場へ行ってみないか、なんていう話しもあったな。とにかくイランの現場に行けば、思い切り稼げるらしい。続きを読む