握りこぶしの後ろにうつむく少女

前回、生理用品を「不謹慎」とか「ぜいたく」とか言うかもしれないひとたちのために生理について書いたのですが、実際に筆者の目にもひどい発言が入ってきました。

ツイートの画面

こちらです。ひどいですね。

「アホのきわみ」と無視してもいいんですけど、ちょっと内容を見ていきましょう。

・あるある話法「昔は……」
説教のときに使われることが多い話法です。まず、いつの時代のことかをハッキリさせましょう。明治?鎌倉?平安? 時代によってまったく違うというのに、なぜか「昔」の一語ですませるやり方です。

・「生きるか死ぬかの非常時とは昔の不便不自由な時代に戻るということ」

すごいです。断言です。ものすごく理解に苦しむ箇所です。非常時であれ、現代を生きてるわけですから、携帯がつながれば携帯で情報をやりとりするわけだし、トラックを使っての物資輸送もしているわけですよね。いつの時代を「昔」というかわからないですが、わざわざ不便不自由な状態でいていいわけじゃないですね。

続きを読む

羽をつけた裸の女性たち

にわかには信じがたいことですが、災害で避難しているひとたちへの救援物資に生理用ナプキンが含まれていることを「不謹慎」だとか「贅沢品」だとか言った男性がいるということで(東日本大震災のときのことか?)、万が一にもそんなおたんこなすな発言がでないように最低限のことを伝えたくなりました。→そんなひとが存在してました。「「生理用品はぜいたく品だ」と書いているひとがいた!どんな考えなのか検証してみる」

まずは一言。「不謹慎」ってなんですか?
超カン違いしてませんか? 育児や介護のオムツにはそんなこと言わないでしょ?
意味わかんない。
その発想が脱力するほど無知です。

で、生理をちゃんとわかってもらいまひょ。

生理のキホンのキ

およそ10歳~50歳くらい(個人差はかなりあります)の女性のからだは、卵巣(らんそう)で毎月たまごを作っていて、それは完成すると子宮の中に送り届けられます。このたまごを卵子といいます。卵子が卵巣の中で作られているころ、子宮の内側の壁(子宮内膜)も分厚くなっていきます。それは、妊娠のための準備です。完成した卵子と、男性の精子が合体→子宮内に定着すると、「妊娠」ってことになるわけですが、その時に、受精卵が定着しやすいように子宮内膜は普段の1ミリくらいから15ミリくらいまで分厚くなっています。この膜は「赤ちゃんのベッド」とも言われてます。

でも、ちょうど卵子が完成し、精子と出会わなければ、卵子は死んでしまい、分厚くしておいた子宮内膜も「今回は要らなかったね」ってことで、剥がれて、血といっしょにからだの外に押し出されます。それが生理です。これが大体、4週間に1回のペースでやってきます。
続きを読む

車いすとそれを押すひと

2016年4月14日の夜、熊本で起きた地震ですが、その後も震度6強の余震が頻発、遅れて本震がやってくるなど、非常に危険な状態が続いています。また、阿蘇山の噴火活動との関連も懸念されるところです。避難されている方は、非常に不安な毎日をお過ごしのことだと思います。

私自身の体験から

かくいう私自身も、21年前に起きた阪神・淡路大震災で被災しました。当時私は、激震地区と言われていた神戸市東灘区に一人で住んでいました。私は、車イスは使っていませんでしたが、肢体に障害があり、歩行が困難です。

目の前に避難所となっている小学校がありました。そこに行くと、たまたま近所に住んでいた精神障害者の知り合いと出会いました。彼は、「こんなところで障害者は避難できないよ」と私に言いました。避難所である小学校の体育館やトイレには段差があり、たしかに使いづらいものであるとわかりました。また彼は、体育館の雑然とした様子に、こころが休まらないようでした。

同じ避難所では、校庭で配給が行われていたものの、その伝達は声によるものでした。耳が聞こえないと思われる避難者を目撃したのですが、どうやらその人には情報が伝わっておらず、配給を待つ行列に並ぶのが遅れたのです。その結果、その人の直前でその回の配給が打ち切られてしまいました。

さらに、知的障害のある知り合いは、軽い認知症のあった母親と一緒に近くの小学校へ避難したのですが、同じ避難所にいた人から、「家が完全につぶれていないなら、避難所から出ていって、自宅に帰りなさい」ということばを浴びせられました。

これとまったく同じようなことが、5年前の東日本大震災でも繰り返されてしまったのです。障害者にとっては、やっとの思いで避難所に着いたと思いきや、こうした心ないことばをなげかけられたり、あるいは、そこに障害者が避難しているということが忘れさられるのです。

あなたのまわりにこんな方がいたら

避難所には、いろいろな人がいます。そのなかには、普段から生きづらい人たちがいます。地震などが起これば、その人たちはさらに生きづらくなるわけです。もちろん、地震は誰の身にもふりかかってきますが、とくに高齢者、子ども、妊婦を含む女性、それに障害のある人にとっては、震災における被害があからさまなかたちで出てくるのです。

続きを読む